古林紀哉プロフィール

dsc08591皆さん、こんにちは、古林と申します。

私は2015年の5月までは、上場企業に勤めるサラリーマンでした。

現在は、自閉症児の家庭療育を応援する起業家として活動をしています。

2001年生まれの私の三男は重度の自閉症で、まだ言葉が喋れません。

三男のことをブログ上では「パンダ君」と呼びながら、
2007年頃からブログやツイッターで情報発信やつぶやきをしていました。
「パンダパパ」という名前をご存知の方も多いとおもいます。

ブログ:http://pandanote.jp/

ツイッター :  @panda_pp

私の出身は岡山県倉敷市で、大原美術館や考古館のある白壁の町並みで有名な美観地区や、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋のあるのどかな地方都市です。

高校時代にコンピュータに興味を持ち、大阪大学基礎工学部情報工学科に進学しました。
当時はソフトウェア全盛時代で「日本国民1億2千万人全てがプログラマーになっても、足りない」と言われていました。

そして、NHKスペシャルで「電子立国:日本の自叙伝」が放送された頃でもありました。
そういう状況の中、プログラマーのバイトをしながら半導体自動設計の関係の研究するために、大学院に進学し、1992年には幸運にも博士号(工学)を取得しました。

最初の就職は、神奈川県にあるNECの中央研究所でした。
そこで半導体自動設計の研究をするのですが、ある夏に中央研究所に一ヶ月ほどインターンで来ていた米スタンフォード大学の大学院生が後に億万長者になりました。
その影響もあり、私は活動の分野をインターネット方面にシフトしていきました。

彼の名は、デヴィッド・ファイロ。そうです、Yahoo!の創始者の一人です。

NEC時代の後半には、一年ほど米UCSDで客員研究員をやったり、インターネットサービスプロバイダー部門であるBIGLOBEでサイト企画をしたりしました。しかし入社から10年が経とうとしている頃、巨大な企業の水は私には合わないと悟り、転職します。

2002年に転職したのが、野村総合研究所(以下、NRI)です。NECのようなメーカーは自社の独自技術を追求します。NRIは他社の良い技術を組み合わせるのが得意です。NRIでは始め技術調査を担当しました。

NRIに転職して数年が経った頃、三男の三歳児健診で自閉症の疑いが高いことが発覚しました。
それからというのは、我が家での三男の待遇が180度かわりました。もう、特別待遇ですね。
良いと言われものは、いろいろやってみました。休日も家族5人で積極的に外出していました。
今振り返ると、私と家内に自閉症の知識がなく、やみくもに生活していたように感じます。

療育を大きく変えたのは、三男が8歳(小学2年)の時に、鎌倉にある民間の療育機関に月1回通い始めてからです。

2009年頃です。
私の仕事もマネージメント系になっていきます。通勤電車の中で読んでいた、日経の専門誌は、自閉症関係の本になっていきました。

療育機関の指導により、家庭には構造化やPECSを取り入れていきました。そのおかげで、とても扱いにくかった三男は、徐々に安定していきます。

NRI時代の後半では企画部門で、新規事業支援、研究開発マネージメント、事業計画マネージメントの仕事をしています。その間に、名古屋大学大学院での講義と研究指導も引き受けさせていただきました(2010〜2012年:客員教授)。

2010年頃、日本にもスマホブームに火がつきます。私の技術を生かして、自閉症児向けのアプリ「絵カード・コミュニケーション」を2010年にリリースしました。このアプリは、嵩張る物理的な絵カードブックを外出時にもっていきやすくすることと、絵カードを作成する手間を軽減するのが目的でした。

そして私は、だんだんと気づいていきます。自閉症児の療育手法には効果の実証されているものがたくさんあるのに、それが公立の特別支援学校や養護学校そして家庭内に普及していないことを。

療育機関の指導員や書籍の内容に従って家庭療育を進めようとしても、我が家でさえ、その通りには進みません。療育機関の指導を同じように受けても、言われた通りに家庭療育をする家庭もあれば、家庭療育をほとんどしない家庭があることもわかってきました。

準備に手間がかかりすぎて、療育機関の指導を家庭で再現できないからだと思います。しかし、一度準備をすれば他の家庭でも再利用できるものが山ほどあります。世界中の研究者が自閉症児の療育手法を確立してくれました。次は、その療育手法をいかに効率的に利用するかを追求していく時代だと思います。

2015年11月、私は株式会社古林療育技術研究所を設立しました。私は法人として、自閉症のお子さんを持つご家庭を応援したかったのです。既存の療育手法を、支援グッズや教材の中に入れ込んでご家庭に提供していきたいと思います。

 

古林紀哉

 

古林紀哉公式サイト: https://kobayashinoriya.jp/

ラフな療育ブログ「パンダノート」:  http://pandanote.jp/

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